小物入れとお香立て

小物入れは亡くなったお母様の遺品入れにされるとのこと。合わせて、同じ木材で、お香立てもご注文いただきました。

作り手ときしては嬉しい限りで、少々お時間をいただき、木材やデザインのやりとりをしながら、ゆっくりと制作させていただきました。

木材はほんのりと赤みのある木がよいということで、チェリーをお選びいただきました。

仕上げはオイルです。木の手触りが柔らかく感じられるようにと、傷がついたときや艶が落ちたときのメンテナンスが容易なためです。

ご依頼主の優しいお顔を思い浮かべながら、そしてお会いはしていませんが、包み込むように温かであったろう、お母様のことを想いながら、手に馴染む柔らかな形を意識して作りました。

作りながら、オーダーしていただいたことに感謝し、想いや願いを込めて物づくりができることに、喜びを感じました。

ありがとうございました。